ピロリ菌
Helicobacter pylori
当院はピロリ菌の除菌治療に力をいれています
胃・十二指腸潰瘍の既往がある方、今までに胃カメラ等で胃炎があると言われた方(慢性胃炎)は、「ヘリコバクター・ピロリ菌」感染が疑われます。「ヘリコバクター・ピロリ菌」(以下ピロリ菌)は細菌で胃の中に生息し、胃の壁に炎症を起こします。胃がんの原因と言われており、胃がん患者の約9割以上の方がピロリ菌に感染されています。
ピロリ菌の感染率は50代以上で80%と高率です。10〜20代の若い世代でも20%前後の感染率が認められます。
2013年から慢性胃炎の治療も健康保険(社会保険・国民保険等)を使用して行えるようになりました。慢性胃炎の治療(=ピロリ菌の除菌)が胃がんの予防に繋がるのです。胃がん予防のために、比較的早期の除菌治療が望ましいと考えられます。
ピロリ菌の感染経路
ピロリ菌の感染経路は、飲み水や食べ物を通じて、人の口から体内に入ると考えられています。ほとんどが5歳以下の幼児期に感染すると言われています。そのため、ピロリ菌に感染している大人から小さい子どもへの食べ物の口移しなどには、注意が必要と考えられています。
❶ 50代 女性 健常な胃
(ピロリ菌 感染なし)
❷ 50代 男性 慢性胃炎
(ピロリ菌 感染あり)
❸ 20代 女性 慢性胃炎
‘鳥肌胃炎’
(ピロリ菌 感染あり)
❸の画像はヘリコバクターピロリ菌感染者に多く認められる「鳥肌胃炎」。若年女性に多く、近年では胃がんとの合併症例も散見されます。
がん検診は一般的に40歳以降から勧められますが、胃がんの予防は大人の仲間入りをする20歳から、意識した方が良いと考えられます。
当クリニックの、胃カメラ検査の予約から検査終了までの流れをご確認いただけます。
胃カメラ検査をご希望の方は、まず下記のリンクより詳細をご確認ください。
ピロリ菌の除菌治療
2種類の抗生物質と胃酸を抑えるお薬の、計3種類を朝と夕方の1日2回7日間続けて飲みます。 除菌が成功したかどうかは、除菌治療終了後、約2ヶ月あけて検査(尿素呼気試験)をすることでわかります。
1回目の除菌治療で除菌が出来なかった場合は、お薬を変えて再度除菌治療を行うことが可能です。
ピロリ菌検査・除菌治療は「自由診療」でも行なっています
■胃カメラは受けたくないけどピロリ菌の検査はしたい!!
■ピロリ菌の3次除菌を希望される方!!
(※保険による1次・2次除菌が成功せず、さらに除菌を希望される方)
(※保険では2次除菌までしか認められていません)
日本人の50%が感染していると言われているピロリ菌は、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍の原因であるばかりでなく、胃癌の要因の一つであることがわかっています。除菌をすれば胃癌を減らすことが可能です。
2013年2月下旬より「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」の患者様も保険診療での除菌治療が認められました。すなわち、胃カメラで慢性胃炎の診断があり、ピロリ菌感染が判明すれば、ピロリ菌除菌治療を保険診療で行うことが可能となりました。現状では、健康保険を用いてのピロリ菌検査除菌は、胃カメラを受けた人でないと適応されません。そのため、胃カメラなしでピロリ菌検査・除菌治療をするには自由診療となります。
自由診療料金
ピロリ菌検査(血液検査) | 1,540円 |
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ピロリ菌1次除菌(診察料+処方箋料+除菌判定) | 10,000円 |
ピロリ菌2次除菌(診察料+処方箋料+除菌判定) | 10,000円 |
ピロリ菌3次除菌(診察料+処方箋料+除菌判定) | 15,000円 |
※薬代は、別途、薬局にて5,000円~12,000円程度お支払いいだだきます。